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令和7年4月13日(日) 2025年度 第一回 日本臨床歯科学会福岡支部学術大会・総会 活動報告

 令和7年4月13日(日)福岡県中小企業振興センタービルにて2025年度第一回総会、例会が開催された。昨年同様に多くの参加者が集い、実に参加人数98人、協賛企業15社と盛大な会となった。

 総会では、中島支部長の挨拶後に令和6年度の会務決算報告、令和7年度の事業計画予算計画報告があり可決された。

 その後、歯科医療界の第一線で活躍する鈴木真名先生と山口文誉先生により「拡大視野での歯周形成外科治療」という演題で講演会が行われた。​本講演会では、特に「乳頭再建」に焦点を当て、歯間乳頭の再建における最新の知見と技術が紹介された。

 山口文誉先生は、歯間乳頭再建の難しさとその重要性について言及し、拡大視野下での精密な手術が成功の鍵であると強調した。​特に、インプラント間のブラックトライアングルの改善や、天然歯およびポンティック周囲の乳頭再建におけるアプローチとして、独自の「IPAC(Interproximal Approach Pouch)テクニック」や「CTG(結合組織移植)」の応用についても詳しく解説された。また、乳頭再建の各ステップにおいて使用する器具や手技の選択についても具体的に紹介され、参加者は実践的な知識を深めることができた。​

 鈴木真名先生は、1997年から日常臨床にマイクロスコープを導入し、歯周形成外科、特に結合組織移植術などの繊細な処置において、拡大視野の有効性を強調された。​講演では、20年以上にわたる臨床経験に基づき、Periodontal Microsurgeryの基礎から応用までが解説され、実際の術式をビデオレクチャーで紹介された 。​

 この講演会は、歯周形成外科の最新技術と知見を学ぶ貴重な機会となり、参加者にとって非常に有意義な学びの場となった。

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