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平成30年4月22日(日)日本臨床歯科医学会 福岡支部 (福岡SJCD)平成30年度 総会・第1回学術大会 茂野啓示先生教育講演会
平成30年4月22日(日)、福岡県中小企業振興センタービル大ホールにおいて、平成30年度日本臨床歯科医学会福岡支部総会、第1回学術大会が会員104名参加のもと開催されました。総会では、川畑会長の挨拶のあと、報告事項(平成29年度会務報告、決算報告、平成30年度事業計画、予算報告)、平成29年度監査報告および会員年会費改定のお知らせなどが行われました。
総会終了後、SJCDインターナショナル常任理事である北山茂野歯科医院院長の茂野啓示先生をお招きし、「修復治療の成功条件~修復治療前準備のための歯周形成外科~」の演題で教育講演を開催致しました。茂野先生はSJCD創設者である故レイモンド・キム先生から継承された歯科の基本理念を発展させてこられた先生であり、基礎資料の収集、問題点の抽出、順序立った治療計画の立案という、「基本が一番大事」であることを述べられました。更にすべての病因を除去し、機能と形態を満足させるためには、炎症のコントロールと咬合のコントロールが重要であると強調されていました。修復治療を成功させるための基準を挙げられ、機能が回復すれば、自ずと審美がついてくる事も述べられていました。
マイクロスコープを使用した歯冠長延長術や根面被覆、結合組織移植などの補綴前準備のための歯周形成外科の長期経過症例も多数提示して頂きました。また、先生は京都大学ウイルス・再生医科学研究所講師もされており、b-FGFなどの増殖因子による再生医療についてもお話しされました。さらに、最新の修復物であるMonolithic Zirconia Crownは臨床上優位性が高く、セメントを介在して歯と一体化させることが重要であることを強調されていました。咬合調整の原則と実際についても教えて頂き、最後に付着歯肉の幅と高さを保つことは、歯肉退縮を予防するが、加齢には勝てないという限界や術後感染、壊死などの合併症があるため、ライフステージに応じた治療が大切であると御教授して頂きました。
基本に忠実な大変示唆に富んだお話しで、会員にとって大変貴重なご講演が拝聴できた有意義な1日でした。
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