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令和1年7月28日(日)日本臨床歯科学会 福岡支部2019年度第3回 日本臨床歯科学会 福岡支部学術大会

令和1年7月28日(日)、中小企業振興センターにて、2019年度第3回日本臨床歯科学会福岡支部学術大会が会員93名参加のもと行われた。教育講演として、GLOBAL DENTAL SYSTEM 代表 で 福島県南会津町御開業の松本勝利先生をお招きし、『日常臨床を成功に導くための総義歯臨床の理論と実践的臨床術式について』という演題で、御講演頂いた。
総義歯治療は、経験と勘が必要とされる匠の世界と言われているが、治療は再現性のある科学である必要があり、その技術には経験に裏打ちされた根拠が必要であると述べられた。また、長期予後を確かなものにするためには、咬合高径、下顎運動に調和した咬合平面や機能咬合面の設定、そして口腔周囲組織に調和したスーパーストラクチャーの設定が重要であると述べられた。その後、印象採取、咬合採取、スーパーストラクチャーポジションの基準、咬合の与え方、義歯セット時の注意点、リベーステクニックなどを理論に基づく実践的臨床術式を示され、参加者一同興味深く拝聴した。また、ランチョンセミナーの時間を利用して、部分床義歯についても御講演頂いた。
義歯治療という日常臨床で頻繁に行う治療について、解剖学、組織学、発生学を背景とした理論と具体的な手技について知識を深めることができ、大変充実した講演であった。

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