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令和2年2月2日(日)電気ビル共創館2019年度 第5回 日本臨床歯科学会福岡支部学術大会 歯科衛生士部会
令和2年2月2日(日)、電気ビル共創館で2019年度第5回日本臨床歯科学会福岡支部学術大会歯科衛生士部会が会員95名の参加のもと開催された。
教育講演として、大阪市のカガミ歯科医院にご勤務の大野真美先生をお招きし、午前中は『マイクロスコープを使用した精度の高いハイジニストワーク』、午後は『フッ化物とリン酸カルシウム製剤の特徴と効果的な使用方法』という演題で、ご講演頂いた。
午前中は、マイクロスコープを用いて全顎的なバイオフィルムの除去を目的とした超音波デブライトメントを行うことで、より精度の高いメインテナンスを行うことができることを述べられた。また、術者が見ている拡大視野の画像を、患者や第三者に対してモニターで瞬時に見せることで、術野の状態や、治療前後の状態を視覚化することで、患者の理解度や動機付けに繋がるとも述べられた。そして、会員の歯科衛生士向けにマイクロスコープが4台用意され、実習も踏まえた講演という新しい学術大会となり、会員の理解度も深まった。
午後からは、フッ化物とリン酸カルシウム製剤についてのご講演であった。現在行われているプロフェッショナルケアが全ての患者に画一的に行われるのではなく、患者の状態、リスクに合わせたプロフェッショナルケアやホームケア用品の提案をするべきだと述べられた。フッ化物とリン酸カルシウム製剤の組み合わせによって効果が増強する場合もあれば、不活性化する場合もあるため、製品の特徴や効果をわかりやすく説明していただいた。
最後に、大野先生と患者とのストーリーをいくつかご紹介いただき、大野先生のプロとして患者に寄り添う姿勢や仕事観は、参加者の明日からの日常臨床のヒントやプラスになったのではなかろうか。会員にとって実習もあり、有意義な教育講演であった。
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